賃貸マンションに複数人で暮らす場合には、複数の鍵があった方が便利ですよね。
その場合において、合鍵を作ろうと考えている人も少なくないかと思います。
手軽に作成できると考えている人もいるのでは。
残念ながらそんな事はなく、合鍵を作りたいのであれば、諸々注意する必要があります。
今回は合鍵を作る方法や費用、注意点などの大切な部分をまとめています。
作ろうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
1. 賃貸マンションの合鍵を作るには許可が必要
晴れて賃貸マンションへの入居が決まったら、住みやすくしようと様々な配慮や工夫をしますよね。
そのなかで、賃貸マンションの合鍵作成の準備をしようとしている人もいるのではないでしょうか。
意外に知られていませんが、賃貸マンションの合鍵を作るのであれば、大家さんや管理会社の許可が必須となってくるんです。
それは、鍵も大家さんや管理会社の持ち物の一つだからです。
大家さんや管理会社においては、住民への安全な住居環境整備が義務づけられていて、防犯面でのトラブルを防ぐ意味合いもあります。
このことは、民法にも定められていて、住民が安全に暮らすためには当然のことと考えられています。
しかしながら、家族など複数人で賃貸マンションに暮らす場合は、それぞれで鍵を持っていないと不便に感じてしまう場面も多く発生してしまうことでしょう。
鍵を複製する理由として明確な事情などがあり、大家さんや管理会社に許可を得ることができれば、合鍵を作ることができますよ。
鍵は住居の安全を守るために作られているものですので、管理をするにあたっては再三の注意と厳重な管理が必要です。
大家さんや管理会社から許可が得られた場合においても、鍵は慎重に取扱いしなければなりません。
そのことは心に留めておいて下さいね。
大切な鍵を渡す相手も見極めが必要です。
家族や親族、同居する相手など信用できる人に限った方がいいでしょう。
よくあるトラブルのなかには、合鍵を渡した恋人と別れてしまい、合鍵をもらうのを忘れてしまったなんてケースも発生しています。
止むを得ない理由があっても、許可を得て作成したものは、管理している人に返却しなければいけない義務が発生します。
万が一、退去時に返却することが無理になってしまっている場合、もめてしまうような原因にもなってしまい、トラブルに発展してしまう様なケースもでてきます。
そのほかにも鍵をなくしてしまい、空き巣に入られてしまったなんて災厄のケースも発生しています。
本当に信頼することができる相手のみに渡し、そうしたトラブルやリスクを避ける様にしましょう。
2. 賃貸マンションの合鍵作成費用
鍵の複製許可を得ることができ、いざ合鍵を作ろうとなった時に、かかる費用が気がかりですよね。
合鍵を作るにあたっては、どれほどのお金がかかるのでしょうか?
相場に関しては種類や作成いてくれるお店によっても、相場はまちまちであることが多いです。
賃貸マンションで比較的多く使用されている、ギザっとしたタイプの鍵であれば、1,000円前後と比較的リーズナブルな価格で簡単に合鍵を作ることができます。
鍵の難易度が高いディンプルキーやウェーブキーというタイプの鍵は、鍵の構造自体が複雑になり2,000円から5,000円前後かかってしまうことが予想されます。
ここ最近では、賃貸マンションであっても、こうした複雑な構造の鍵を取り入れている物件は多くなってきていますので、鍵の複製をする際にはくれぐれも確認しておきましょう。
そもそも、入居時点で、高セキュリティのダブルロック付き物件を選ぶのも手です。
一例ですが、東京都中央区でダブルロック付きの賃貸物件をこちらから探すことができますので、参考にしてみてくださいね。
街中には合鍵が作れる場所やお店は多いですので、簡単なタイプの鍵であれば合鍵をスムーズに作成できるでしょう。
(参照:マンションセキュリティドットコム「マンションセキュリティを高める4つの鍵の種類と防犯効果とは?」)
3. 合鍵が作れる場所・お店
街中でも多く見受けられるようになり、多くの場所で合鍵を作れる様になっています。
合鍵専門のお店だけでなく、そのほかにも靴や鍵の修理店や、ホームセンターなどで合鍵作成を受け付けています。
難易度の高い鍵であれば、あらかじめインターネットで対応可能なお店をリサーチしておくとスムーズですよ。
作成をおこなう場合には、精巧なつくりである元の鍵が必要です。
合鍵だとわずかなレベルでの誤差が発生するため、その誤差で開錠ができないケースが出てきてしまうからです。
無理に開けようとすると、鍵穴を傷つけてしまうことにもなりかねません。
元の鍵を持っていくことでその様な事態を避け、正確な合鍵を作ることができます。
4. 合鍵が作れないタイプの鍵の種類
なかには多くの鍵の複製が、可能だと思っている人も多いでしょう。
同じように見える鍵ですが、実は鍵の種類によっては合鍵が作れないタイプのものもあります。
簡単に合鍵が作ることができない鍵ほど、防犯面を高くできるメリットがありますが、その反面で合鍵が作りにくくなってしまう点も生じてしまいます。
従来の鍵のイメージとしてある、ギザギザに削られている鍵は合鍵としてすぐに作ることができるタイプです。
それはどのお店であっても、複製の際には専用の機械を使用していて、作っていく工程はどのお店もほぼ同じだからです。
元の鍵をキーマシーンに設置し、合鍵となる鍵を削っていくのみの作業になります。
元の鍵がしっかりとしていれば、いとも簡単に鍵を複製することができるのです。
そのため、ホームセンターなどをはじめとするお店でも、5分から10分の短時間で合鍵を作成できるようになっています。
その一方で、一般的に合鍵が作れないとされている鍵は、ディンプルキーというタイプの鍵やウェーブキーというタイプの鍵です。
これらは鍵の構造が複雑なため、防犯性も高く簡単には作れないようになっています。
鍵を作成する資格を持っている高い技術の人でも、鍵を作成まで時間がかかってしまいます。
万全を期しているお店の多くでは、作成を断られてしまうケースも。
しかしながら、鍵専門のお店などではそのような鍵も、作れる可能性がありますが、それでもメーカーから純正の鍵を取り寄せているのが現実です。
そのことを踏まえると、自分でメーカーから純正の鍵を取り寄せた方が確実で安心でしょう。
5. 賃貸マンション退去時の合鍵の取り扱い
退去をする場合には元の鍵に加えて、複製した鍵も合わせて返却しなければなりません。
物件の管理者から許可を得ることができ、自分のお金で鍵の複製をしたとしても、この鍵に関しては大家さんや管理会社が管理していく義務があります。
鍵の複製を検討しているのであれば、そのことは理解しておいて下さいね。
合鍵をなくしてしまったなんて場合には、速やかに大家さんや管理会社に相談をしましょう。
対処としてはドアノブを交換することとなりますが、もちろん大家さんや管理会社に相談なしでドアノブの交換することは認められていません。
大家さんや管理会社に相談したうえで、ドアノブ交換の対応をしてもらいましょう。
早めに対処することで危険な侵入を防ぐことができます。
ドアノブ交換の費用に関してはしっかりと請求されると思っておいた方がいいでしょう。
費用に関しては当然ながら、ドアノブ交換にかかる費用は高額ではありますが、防犯上致し方ないことです。
6. 賃貸マンションの合鍵作成の注意点まとめ
鍵を複製する際に関して、費用や注意点などをお伝えしてきました。
賃貸マンションを契約するにあたって、鍵がどれほど重要で大切なものかご理解いただけたかと思います。
防犯面を強化するために、管理は慎重におこなわれていますので、そのことを踏まえて鍵や合鍵を取り扱っていくことが大切です。
また、賃貸マンションの入居の場合には、大家さんや管理会社に、鍵・錠前の交換はおこなっているか確認しておきましょう。
鍵の管理をしっかりとすることは、防犯面には欠かせないことで、安全に暮らすうえで必要不可欠なことです。
自分の身を危険から守っていくことにもつながります。