マンションは戸建てやアパートより、空き巣や泥棒から狙われやすいと言われています。
特にマンションの1階となると、ベランダから簡単に侵入できてしまうため危険度が高めです。
それでは、マンションの1階に住む上での防犯対策はどのように行ったらよいのでしょうか。
こちらの記事では、マンション1階のベランダ防犯対策について紹介します。
おすすめの防犯グッズについても解説していますので、参考にしてくださいね。
1. マンション1階のベランダ防犯対策2点
1-1. 外出時、留守だとわからないようにする
当然ですが、空き巣は部屋に誰もいない時を狙ってきます。
そのため、外出するときには在宅を装いましょう。
具体的な方法としては、エアコンの送風をつけ室外機を動かしたり、ラジオやテレビをつけたままで出掛けたり、などになります。
何か家の中で音がしたら、空き巣も家の中に入る可能性は低いと思われます。
1-2. カーテンの工夫をする
外出の際に、カーテンを開けておくのか閉めておくのかというのは意見が分かれるところです。
例えば、夜にカーテンを開けて、電気を消して出かけた場合、空き巣からは不在だということが丸わかりになってしまいます。
カーテンを閉めてでかけた場合には、中の様子は空き巣からは見えにくくなります。
カーテンを開けていた方がいいという意見については、閉まっていると中から様子が見えにくいため、空き巣が入ってきても気づかないという点にあります。
ここは賛否両論わかれるところになるのですが、どちらかというとカーテンを閉める派が多いようです。
2. 今すぐできる!マンション1階のベランダにおすすめの防犯グッズ
2-1. ダミーの防犯カメラ
これはよく言われる手段になりますが、ダミーの防犯カメラがあると良いですね。
泥棒も、そうそう近づけません。
ちなみに、「防犯カメラ作動中」というようなシールも売っているので、合わせて貼っておくと完璧です。
防犯カメラ設置については、以下も参考にしてみてくださいね。
2-2. ウインドロック
かなり有効な手段です。
しかし不便な点として、自分が窓を開けるときにちょっと面倒というところです。
いちいち鍵を外さなければならないため大変ですが、外からは入れなくなるため安全になります。
また、窓用の防犯ブザーというものもあり、これも有効です。
窓やドアを開けようとすると大きな音がなります。
2-3. 防犯フィルム
有効な手段として、防犯フィルムを貼るという方法もあります。
条件としては、防犯フィルムは350ミクロン以上であること(十分な強度が期待される防犯フィルムの厚さ)です。
そしてガラス全面に貼らないと効果はありません。
自分で取り付ける人もいますが、なかなかきれいに貼れません。
しわになったり気泡が入ったりするため、業者に頼むのが無難です。
また、賃貸に住んでいる場合は、大家さんに確認を取る必要があるでしょう。
退去するときに、防犯フィルムを残しておいてもいいかどうか聞いてみてください。
2-4. センサーライト
人が近づくと点灯する、センサーライトも効果的です。
ホームセンターに売っているため、すぐに手に入れることができます。
ちなみに、電池式と自然発電式がありますが、電池式はすぐに電池が切れてしまいます。
太陽光などで自然発電できるようなものが良いでしょう。
2-5. 防犯ブザー
防犯ブザーも実はかなり効果的です。
家の中で、いつも近くに置いておくと良いですね。
また、女性の1人暮らしの場合には、外出時も持ち歩いてお出かけをすると安心です。
地域によると思いますが、夜道で女性の一人歩きはやはり危険なのが現状です。
3. マンションの1階の犯人の侵入手口と狙われやすいマンションとは?
狙われやすいマンションとは、どのようなマンションなのでしょうか。
3-1. 狙われやすいオートロックマンション
「オートロックなら、むしろ安心なのではないか?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
最近はオートロックのマンションが増えており、東京都中央区のマンションの大部分はオートロック付きです。
実はオートロックマンションの住民は、総じて防犯意識が薄い傾向にあります。
「オートロックだから大丈夫」と窓の鍵を閉めなかったり、ドアの施錠をしなかったりという人もいます。
実は、あえてオートロックマンションを狙って空き巣をするような犯人もいるほどなのです。
いくらオートロックといっても、誰かが入るのと一緒に入ってしまえば意味がありません。
オートロックだからといって油断しないことが大切です。
以下のページでオートロックのマンションに侵入してくる手口などをご紹介しています。
3-2. 狙われやすい女性専用マンション、単身者専用マンション
このあたりを狙ってくる空き巣もとても多いです。
単身者マンションは、電気が付いていない場合、留守であると宣言しているようなものです。
しかも他の部屋の住民とコミュニケーションをあまりとらないため、隣に誰が住んでいるのかもわからないレベルであることが多いと思います。
つまり、誰がいつマンションに出入りしようと、住民かどうかすらわからないということになります。
また、女性専用マンションも同様です。
女性専用だからといって安心しきってしまい、窓や扉の鍵をかけずに出かけてしまうのはとても危険です。
なにより女性専用マンションということで、犯人から狙われやすい物件になります。
留守のところを狙われやすいので、電気をつけたまま出かけたり、テレビやラジオをつけたりなど、工夫をしておきましょう。
それでは、犯人の侵入手口とはどのようなものでしょうか。
3-3. 侵入手口:ピッキング、サムターン回し
「ピッキング、サムターン回し」というのは、平成12年あたりに急増した侵入手口と言われています。
最初は首都圏内にて被害が急増しましたが、首都圏にて対策がなされてからは、だんだんと地方に被害が移ってきています。
最近多いのは大阪です。
そのため、どの地域に住んでいたとしても、ピッキング、サムターン回しの対策はしておきましょう。
まず錠前は、ピッキング対策のされたものに変えましょう。
そのほか、扉に「ガードプレート」を取り付けるのも有効です。
サムターンを回されることのないよう、補強するような防犯器具を取り付けると良いですね。
いますぐできることとしては、窓や扉に外から見えないような補助錠をつけることになります。
3-4. 侵入手口:ベランダの窓ガラスを割る
鍵をかけていればよい、というわけではありません。
侵入手口としては、ベランダの窓ガラスを割られる、というパターンもあるのです。
割られてしまってはいくら施錠していてもどうしようもありませんので、ガラスを防犯ガラスに変えたり、全面に防犯フィルムを貼るなどして補強するようにしましょう。
マンションは空き巣の被害に遭いやすいです。
1度侵入してしまえば、同じ日に複数の家にて犯行を行うことができるため、空き巣にとっては好都合です。
さらに、マンションの住民は総じて防犯意識が低い傾向にあることも覚えておいてください。
「たくさんの人が住んでいるから、まさか自分のところには来ないだろう」
「誰か侵入してきたら、さすがに誰かが気付くだろう」
と考えており、戸建てに住んでいる方に比べて全体的に油断している傾向にあります。
ベランダの窓ガラスを割られ侵入された過去
筆者が単身用のマンションの1階に住んでいた時、窓ガラスを割られて侵入されたことがあります。
角部屋で、玄関側が道路に面しており、2ヶ所の窓はお隣の戸建ての駐車場と、お隣の駐車場に勝手に入らなければ侵入できないマンションの裏庭に面していました。
駐車場に面している側の窓は夜だけは雨戸を閉めていたのですが、裏庭まで入ってこないだろうという考えで、もう一つの窓は何も対策をしておらず鍵をかけているだけでした。
まさか、こんなところに入ってくるとは、という気持ちです。
仕事から帰って玄関ドアを開けると、風通し良く、床は土足で踏み荒らされてとても汚れていました。
まずは警察を呼び、友人に泊めてもらうお願いをしたり、大家さんに窓ガラスを割られ侵入されたと連絡したり、大変な思いをしたことがあります。
盗られたものは?心当たりは?いつから留守だった?
幸い盗られるモノがないくらい、本当になにもない部屋だったので、窃盗の被害はほぼありませんでした。
狭い道に複数台のパトカー、鑑識、近所の方も騒ぎを見に来る、一大事、結構な晒し者状態です。
警察に部屋を調べてもらっている時間も長いので嫌だなぁ、怖いなぁと思っていたのですが、なによりも誰も居なくなってから落ち着いてガラスの破片を掃除する時が一番嫌でした。
なぜ・・・自分が掃除するの・・・?
こわい・・・
掃除が終わって生活が元通りになった後、割られた窓付近には怖くて近寄れなくなりました。
ちなみにその後犯人逮捕などの連絡は一度もありませんでした。
警察も味方になってくれません。
あの時、一つでも対策をしていたら違ったかもしれません。
生活の全てを変えられてしまってからでは遅いので、ぜひ、日頃からの意識を高く持っていただきたいと思います。
4. マンション1階に必須!ベランダの防犯対策まとめ
実際の侵入手口や狙われやすいマンションなどについても解説しましたが、参考になりましたでしょうか。
マンションは狙われやすいため、あらゆる防犯対策をしておく必要があります。
快適に過ごすためにも、日頃からしっかり気をつけておきましょう。
個人でできる防犯対策については、以下も参考にしてみてくださいね。