マンションの防犯対策は「窓」から!3つの防犯対策・グッズで空き巣の侵入を防ぐ方法

2017年(平成29)年に発生した空き巣被害(侵入窃盗)の認知件数は、日本全国で約73,000件にも上ります。

このうち一般の住宅の被害は約37,000件となっており、空き巣被害の約半分となっています。

空き巣被害に会わないようにするためにはどの様な対策を行うべきか、詳しく解説していきます。

1. マンションの防犯対策は窓から!空き巣の侵入手口とは?

ドラマなどでよく見る空き巣の侵入方法に鍵をピンのようなもので開ける「ピッキング」という方法がありますが、ほとんどの空き巣はそのような手の込んだ方法は使いません。

空き巣の侵入経路として一番多いのが、窓からの侵入です。

それもベランダなどの大きな窓が狙われやすくなっています。

空き巣はいきなり犯行に及ぶことはまずありません。

空き巣に入る前に必ずと言っていいほどターゲットとなる家の下見を入念に行います。

下見は時に二回、三回と行われることもあります。

この下見の時点で、その家の大通りから死角になっている窓の位置や、付近の人通り、留守にしている時間帯などを把握してから犯行に及びます。

その時空き巣は、いったいどのような服装をしていることが多いのでしょうか?

実はこの時の服装で最も多いのは、意外にもスーツ姿です。

スーツ姿であれば、営業回りのサラリーマンのように見えるため、住宅街でも不審に思われることが少ないからです。

この時空き巣がターゲットとする家は、お金がありそうで、侵入しやすく、逃走が容易な家です。

この時ターゲットとして選ぶ家は一戸建てであってもマンションであっても条件を満たしていれば、どちらでも違いはありません。

そしてターゲットとなる家を決めると、家人が留守の時間帯を狙って犯行に及びます。

前述したように、出入りのしやすい大きな窓を破って侵入し、室内を物色します。

この時窓を破る手段として一番多い方法が、「焼き破り」という方法です。

焼き破りはハンマーなどで窓をたたき割るより音が小さくて済むので、近所の住民に気づかれにくいといったメリットがあります。

その方法は、まず窓ガラスのクレセント錠(鍵)付近を冷却スプレーで5秒ほど冷やし、そのあとバーナーで10秒ほど炎を当てるというものです。

こうすることで温度差に弱いガラスはパキッという比較的小さな音を立てて割れてしまいます。

冷却せずに炎だけを当ててもガラスを割ることはできますが、冷却スプレーを使う場合よりも5秒ほど長く時間がかかってしまいます。

このようにして割った窓から手を入れ、クレセント錠を開錠して室内に侵入するのです。

2. 窓の防犯対策はマンション1階だけじゃない!2階や高層階でもご用心!

うちはマンションだし、二階だから安心!又は高層階だから窓からの侵入の心配はない、とお考えの方もいらっしゃると思いますが、実はそれは大間違いで、二階であっても高層階であっても、空き巣被害に合うこともあるのです。

空き巣はアパート・マンションの二階以上の高層階も狙います。

二階に侵入する場合には、雨どいを伝ったり、カーポートの屋根などを足場にすることが多いようです。

また、高層階は低層階に比べて物件の価格が高いことが多いため、富裕層の住まいと考える空き巣も多く、金目のものが多いと思われます。

ですので、ターゲットになりやすい傾向があります。

また、マンションのベランダは、外から見えにくい柵ではなく、壁状の囲いがついていることが多いのも空き巣に狙われやすい理由の一つです。

プライバシーを守るための壁状の囲いですが、空き巣にとってはガラス破りなどの犯行の瞬間を外部の人から見られずに行うことが出来るというメリットがあります。

また、マンションなどの二階以上の物件では、空き巣被害は少ないと考える居住者が多いため、窓の施錠を徹底しない居住者も少なくありません。

ですのでガラスを破るまでもなく簡単に侵入することが可能な場合もあります。

また、高層階の場合には、屋上からロープを下ろして伝い降りたり、外階段とベランダの位置が近い構造のマンションでは、外階段から手すりを乗り越えてベランダに侵入し、ガラスを破って室内に侵入するといった方法を取る空き巣もいるので、二階以上の物件に住んでいるからと言って、安心はできません。

二階以上の物件に住んでいる場合でも、窓の防犯対策は必ずしておく必要があります。

3. 防犯対策が必要なマンションの窓の種類とは?

では、どのような窓に防犯対策を施す必要があるのでしょうか?

答えは「人が通り抜けることが出来るすべての窓」です。

普通の感覚でいえば、掃き出し窓など大きくて人の出入りが簡単にできる窓が空き巣に狙われやすいと考える方も多いでしょう。

しかし、トイレや浴室などの小さな窓から、器用に空き巣が侵入してくるようなケースも多くあります。

トイレや浴室は家の裏側に多く設置されていることから、人目に付かずにターゲットとした物件に容易に侵入できるためです。

それに加えてこれらの場所の窓は、換気のためなどの理由で開け放しにされていたり、住人が施錠を忘れていることが多いということも、空き巣の侵入経路に選ばれやすい理由の一つです。

出入りがしやすい大きな窓はもちろん、ぎりぎり人が通れるくらいの小さな窓であっても、油断せずに防犯対策を施しておく必要があります。

4. マンションの窓におすすめの防犯対策・グッズ3選

空き巣が侵入をあきらめるのは、侵入するためのガラス破りなどの作業に5分以上かかる場合であるという調査結果があります。

また、空き巣は侵入しようとしていることを近隣の人に知られることも恐れるので、侵入しようとすると大きな音が出る防犯ブザーを設置しておくなどの方法も空き巣対策としてはお勧めの方法です。

ですので、空き巣に侵入をあきらめさせるためには、窓やドアなどに防犯グッズを設置しておくことが効果的です。

ここでは空き巣対策にお勧めの防犯グッズを紹介していきます。

4-1. ダイヤルロック付き防犯窓錠「あかないんです」

一般的な引き違いの窓にはクレセント錠が付いていますが、このクレセント錠は窓ガラスを焼き破りなどの方法で破られてしまうと、すぐに開錠されてしまいます。

そのため、クレセント錠は「錠」と名前についていても、ただの窓の止め具に過ぎないと考えることもできます。

そのような考え方から、クレセント錠より防犯性が高い窓のカギとして開発されたのが、この「あかないんです」です。

一般的なクレセント錠はガラスを手が入る程度の大きさに破られてしまうとすぐに開錠されてしまいますが、この「あかないんです」はダイヤルロック方式を採用しているため、暗証番号を合わせないと開錠できない仕組みになっています。

開錠が難しいとなると、鍵自体を壊して侵入しようとする空き巣も存在するため、その対策として従来のクレセント錠より強度の高い金属素材を使用しています。

このような二つの工夫で窓からの空き巣の侵入を防ぐことが期待できる商品です。

設置はドライバーを使って行いますが、女性でも簡単に設置することが可能です。

暗証番号は1000通りのパターンから自由に設定できるため、居住者が暗証番号を忘れてしまう可能性も低くなっています。

現在設置されているクレセント錠をこちらに交換しただけでも防犯効果は期待できますが、お勧めの設置方法は今使用しているクレセント錠より少し高い位置に設置することです。

こうすることで、防犯の基本である「1ドア2ロック」にできるため、より高い防犯効果が期待できます。

4-2. 防犯フィルム「RIVEX SS1490C」

防犯フィルムは一般的に最低350μm(マイクロメートル)の厚みを持っていれば防犯フィルムであると思われがちです。

確かに「防犯フィルム」は厚みが350μm以上あることが定義の一つになっていますが、それらがすべて防犯フィルムであるかと言えば、そうではありません。

しかし、インターネットや実際のお店で販売されているものの中には、この厚さの定義のみで防犯フィルムとして販売されている商品もあります。

このような「防犯フィルム」という表示を鵜呑みにして商品を購入しても、いざというとき役に立たないことも考えられます。

防犯フィルムの定義を正しく挙げると、「CPマーク」の認定を受けたフィルムを「規定に沿った環境」に正しい方法で「窓ガラス用フィルム施工技能士」が設置したもの、ということになります。

RIVEX SS1490Cはこれらの基準を満たしているため、後は「窓ガラス用フィルム施工技能士」に設置を依頼すれば、高い防犯効果を期待できます。

 

RIVEX SS1490Cはガラス破りの最も多い手口である「焼き破り」以外にも、「打ち破り」や「こじ破り」による貫通時間を長引かせる効果があります。

このようにガラス破りに時間がかかることによって物音がするため、近隣住民に異常を知らせることもできます。

積層タイプであるため物性強度が高く、貼り付けやすいことも特徴の一つです。

注意すべき点としては、クレセント錠付近のみに貼り付けるのではなく、窓ガラス全体に貼り付ける必要があるということです。

このように窓全体に貼り付けることで、高い防犯効果を期待することが可能になります。

4-3. 防犯センサー「どろぼーセンサーⅡ」

防犯センサー「どろぼーセンサーⅡ」は、本体が破壊振動を検知した場合、本体に付属しているマグネットが離れることで窓の開閉やガラスの破壊などといった振動を検知し、約90デシベルの大音量のアラームが鳴る仕様になっています。

ですので、焼き破りなどのガラス破りの場合でも、クレセント錠をかけ忘れた場合に窓の開閉して侵入する空き巣の場合でも、どちらも大音量で居住者や近隣住民に異常を知らせることが可能です。

空き巣は周囲に自分の存在や行動を知られることを極度に恐れるので、このブザーの大音量によって侵入をあきらめることが予想されます。

電池式なので、面倒な配線の手間が必要ないのもこの商品の魅力の一つです。

しかし、電池切れには注意が必要です。

5. 賃貸マンションでも今すぐできる窓の防犯対策とは?

賃貸マンションの場合、壁に穴をあけられないなどの制約があるため、分譲マンションに比べてできる防犯対策が限られることが考えられます。

しかし、空き巣は賃貸マンションであるか、分譲マンションであるかなど区別せずに防犯意識が薄い物件をターゲットにします。

ですので、賃貸マンションであってもできる限りの防犯対策を行っておく必要があります。

空き巣の物件内への侵入の手段として一番多いのは「無施錠の窓やドアからの侵入です。

ですので、まず一番簡単で需要な防犯対策は、窓やドアへの施錠の徹底です。

「ちょっとそこまで」買い物や犬の散歩に行っている、たった20分から30分の間に空き巣に入られるケースもあります。

また、焼き破りなどのいわゆる「ガラス破り」対策用として販売されている防犯グッズも数多くありますが、その中でも窓枠などに穴を開けたり、粘着テープの跡が残ってしまったり、撤去が難しいものなどを使用しないよう注意しなければなりません。

賃貸マンションの場合は撤去が簡単な防犯グッズを使用するようにしましょう。

例えば窓のサムターン錠と離れた位置に補助鍵を設置する場合でも、ねじで締めて設置する方式の商品を使用するなどといった工夫が必要です。

ベランダにセンサーライトを設置することも賃貸マンションの防犯対策としては有効な手段の一つです。

このセンサーライトもベランダの策などを傷つけることなく設置することが出来る商品が多く出回っています。

例えば据え置きタイプやフックタイプ、マグネットタイプの商品を選ぶことで、物件に傷をつけることなくセンサーライトを設置することが出来ます。

電源は電池式のものとコンセントタイプの物がありますが、ベランダ近くにコンセントがある場合は極力コンセントタイプのものを使用しましょう。

電池タイプの商品は手軽で使いやすいというメリットがありますが、電池切れの心配があり、いざ空き巣に侵入される場合に正常に作動しない可能性があります。

電池タイプの商品を使用する場合には、こまめにチェックし、電池切れに注意しておきましょう。

空き巣は夜間に侵入するとは限らないものの、仮に夜間に空き巣が侵入した場合に、センサーライトは絶大な効果を発揮します。

ガラス破りなどを行ってベランダから侵入しようとする自分の姿を見られることを、空き巣は極端に嫌がるからです。

この時注意しなければいけないのが、センサーライトを設置する向きです。

センサーライトを設置する際には、窓から外側に向けて光が届くように設置しがちですが、これは間違った方法です。

正しくは外側から窓の側に向けて光が届くようにすることで、防犯効果を上げることが出来ます。

なぜなら光が外側に向かっていると、逆光になって侵入を企てている空き巣の姿が外から見えにくくなるためです。

窓の方向に光を当てることによって、侵入しようとしている空き巣の姿が外からよく見えるようにすることで、空き巣が侵入をあきらめる確率が高くなります。

このような理由から、センサーライトは窓側に光が当たるように設置するようにしましょう。

6. マンションの防犯対策にはホームセキュリティは有効?

賃貸マンションで戸別にホームセキュリティを導入することは困難な場合がありますが、分譲マンションであれば比較的簡単に導入することが可能です。

ここではマンションの防犯対策としてホームセキュリティが有効かどうかについて解説していきます。

6-1. ホームセキュリティとは?

ホームセキュリティとは、ホームセキュリティ専門業者が室内外にセンサーなどのさまざまな防犯装置を設置し、異常を感知した場合に緊急対処員が自宅に急行して生じた異変に対処してくれるというサービスのことです。

例えばガラス破りで空き巣が室内に侵入しようとした場合には、ホームセキュリティ業者が設置したセンサーがその異常を感知し、セキュリティー会社に通知して、緊急対処員が現場に駆けつけてくれる、というものです。

この異常とは、空き巣など不審者の侵入だけではなく、火災などの場合も含まれます。

6-2. ホームセキュリティの防犯性能

ホームセキュリティ会社にサービスを依頼すると、まずは依頼する物件をプロが見回り、さまざまなセンサーを用いて侵入しにくい物件としてセキュリティー面を強化してくれます。

例えば扉や窓の開閉センサー、施錠確認センサー、人体の熱を感知する空間センサーなどです。

このようなセンサーを設置することで、空き巣などに侵入されそうになっても、また侵入されてしまったときでも、センターに各センサーから通知が行くため、すぐに緊急対処員が現場に急行してくれるシステムになっています。

緊急対処員は都道府県公安委員会規則において異常を感知してから25分以内に現場に到着しなければならないと定められていますが、実際の到着時間は平均して15分程度となっています。

空き巣は留守の時間が確実に長い家では一時間程度犯行に時間をかけることもあります。

異常発生から15分で現場に緊急対処員が到着すれば、犯行中の空き巣を確保したり、さらに異常を警察に通報することもできるため、非常に防犯効果が高いといえるでしょう。

6-3. ホームセキュリティの費用

ホームセキュリティを導入する場合には、買取タイプとレンタルタイプの2つの料金体系があります。

マンション一戸といった小規模なホームセキュリティを業者に依頼する場合、買取タイプの場合は初期費用はセンサーなどの機器代金と設置工事量として25万円程度、月額料金として4,000円程度の費用がかかります。

一方、センサーなどのさまざまな機器をレンタルで済ませるレンタルタイプの場合、初期費用は設置工事費用のみになるので5万円程度に収まりますが、センサーなどの機器のレンタル料金が月額料金に上乗せされるため、月額料金は7,000円程度となります。

マンションが分譲タイプで、長期間そのマンションに住み続ける場合には買取タイプのほうがお得になります。

また、ホームセキュリティの月々の利用料金とは関係ありませんが、ホームセキュリティを導入することで安く火災保険に加入することが可能になる場合もあります。

ホームセキュリティを導入することによって防犯面以外の付加価値があるケースもあるので、この点にも気を付けておきましょう。

7. まとめ

ここまで、空き巣の侵入の手口や、空き巣の侵入経路になりやすい窓への防犯対策、その防犯対策に有効な防犯グッズの紹介などを行ってきました。防犯対策を施していない状態の物件では、空き巣に「どうぞお入りください」と言っているようなものです。

このような防犯対策は、二階であっても、またそれ以上の高層階であっても怠ってはいけないこともあわせて解説してきました。

ですので、大きくて出入りのしやすい掃き出し窓はもちろん、風呂場やトイレなどの窓に対してもしっかり防犯対策を施しましょう。

また、自分で行う防犯対策以外にもホームセキュリティ業者と契約しておくことも防犯上大変有効な手段です。

費用は掛かりますが、自分と家族の生命と財産を守るためにできる限りの備えをしておくことはとても大切です。

 

空き巣が最も避ける物件というのは、「防犯意識が高い住人の家」です。

センサーライトや窓のセンサーなどをあえて見える位置につけることで、空き巣にその物件に住む人の防犯意識の高さをうかがわせることが出来るようであれば、空き巣のターゲットからは外れるので、犯罪を未然に防ぐことが可能になります。

このような理由からも、防犯対策はしっかりと行うようにしましょう。