オートロックマンションのセキュリティを破る7つの手口と安全な物件選びの方法

オートロックがついているマンションでも、住居への侵入や、空き巣に遭うなどの事件が起きています。

特に女性の一人暮らしの場合は、性犯罪の予防などに注意が必要で、オートロックがあっても油断をしてはいけません。

なぜなら、事件の犯人が同じマンションの住人であったり、ベランダから侵入したりなど、オートロックでは防げない要素も数多くあるからです。

事件に巻き込まれないようにするには、マンションにオートロックがあるからといっても安心をせず、犯人の侵入手口を想定し、建物内にあるその他のセキュリティ設備を確認したり、被害を出さないための対策を自宅内に施したりする必要があります。

本記事では、オートロックのマンションにおける犯人の侵入手口を紹介し、マンション内の他のセキュリティサービス、オートロックのメリットとデメリット、自力でできる防犯の方法などを述べます。

1. マンションセキュリティはオートロックだけでは不十分?!

これから新たな賃貸物件を借りようと考えている人の中には、オートロックにこだわる人が多いのではないでしょうか。

オートロックがあれば、外部からの侵入者を防げるとイメージする人も多いでしょう。

しかし近年、マンションの一室への侵入に端を発する事件はそのパターンが多岐にわたっており、オートロックがあっても安心できません。

オートロックだからと言って自室の玄関の戸締りをしていなかったために事件が発生したケースもあります。

オートロック付きで単身者専用のマンションである場合は、夜間に侵入者に襲われて声を上げても、周囲のほとんどが留守であるために誰も助けに来てくれない場合さえあります。

特に上の階に行くほど人通りが少なくなりやすく、このようなケースになるリスクが高いです。

不動産業界では、防犯上の観点から、オートロックは対策法としてはあまり意味がないという認識があるようです。

さらに、同じマンション内の住人に対し「全員良い人」と思い、外部からの侵入ではなく、住人が別の部屋で起こす犯罪に対する意識が希薄になりがちです。

以上のことから、オートロック付きマンションの住民は、それがないところに住む人と比べて、犯罪に対する意識が薄くなりがちです。

被害を未然に防ぐため、オートロック付きマンションにおける部屋への侵入手口や、対策として住民自身ができることなどを紹介します。

 

2. オートロック付きマンションへの7つの侵入手口とは?

オートロック付きのマンションに侵入する方法は、一般的に分かっているだけで「7つ」も存在します!

 

2-1. オートロックを解錠した他の住人について行く

多くの人が体験したことあると思いますが、ほぼ同タイミングで先に共用部に着いた住人がいて、その人がオートロックを解錠し共用玄関の自動ドアが開いた際に、一緒に自身もついて行く形で通ったことが挙げられます。

外部からオートロック付きマンション内に侵入する犯人の多くは、多くの場合このパターンを使います。

つまり、オートロックは外部からの侵入を十分に防ぐことはできません。

自動ドアの場合、人が通り過ぎても数秒間は開いたままであることがほとんどなので、このパターンによる侵入は常に想定しなければなりません。

 

2-2. 暗証番号を入力

オートロック付きのマンションでも、鍵を持たずしてロックを解除できる場合があります。

オートロックの解錠に必要な暗証番号は決まった文字と数字の羅列がほとんどです。

そのため、少しでも知識があれば適当に数字を入力することで開いてしまう場合があります。

通常オートロックの暗証番号は、住民以外には管理会社の関係者や電気水道の検針員、宅配業者といったごく一部の人しか知りません。

ですが、彼らが暗証番号を入力するところをこっそり覗き見て、侵入のきっかけを作ろうとしている人が隠れている恐れもあります。

 

2-3. 勝手に作った合鍵で開ける

オートロック付きのマンションは、どの部屋にも対応できるよう、何本も同じ形に作られています。

マンションの住人は数知れないため、この鍵を落としてしまう人もどうしても出てくるでしょう。

他人が鍵を拾い、どのマンションで扱われているかを洗い出し、侵入に利用してしまうケースがあります。

これに加え、当該マンションに住んでいると偽り、勝手に合鍵を作ってしまう人もいるようです。

 

2-4. センサー作動

オートロック付きのマンションは、玄関内側のセンサーを働かせることで自動的にドアが開きます。

マンションから出てくる人のためにドアが開いたところを通る場合に限らず、ドア間の隙間からチラシなどの紙類を差し込むことで内側のセンサーを反応させて開けてしまう、という裏技もあります。

こうした方法でも、侵入者は鍵を持たず、オートロック解除の暗証番号を知らずして建物内に入ることができてしまいます。

 

2-5. 集合ドア以外から侵入

オートロックマンションは集合ドアで一工夫を凝らして侵入するパターンを想定しがちですが、中にはドアとは違う場所から侵入してしまう犯人も存在します。

非常階段や部屋のベランダの塀を越えて侵入するケースもありますし、雨どいや駐輪場の屋根を使って登り、二階の廊下に侵入してしまう場合もあります。

 

2-6. 同じマンションの住人が実は犯人

マンションに入居する人は不特定多数である以上、同じ建物内の別の部屋に住む人が侵入事件を起こす場合もあります。

マンション内で事件が起こった場合、多くの人はマンション外部からの侵入があったと思い込みがちで、管理する側もマンションの住民以外の人による不法侵入の対策を優先します。

しかし部屋に侵入した犯人が同じマンションの住人だとすると、そうした対策も意味をなしません。

 

2-7. 他の人にオートロックを解除してもらう

マンションの住人になりすましたり、電気・水道・ガス会社の関係者、配達人、セールスマン、などになりすまし、他の居住者にオートロックの解除を頼み、マンションに侵入する恐れもあります。

頼まれた人の多くは、相手を良い人と思い込み、オートロックを解除してしまいがちです。

相手の善意につけ込み、自身は住居に侵入して犯罪を実行するという手口です。

 

3. オートロック以外にマンションへの侵入を防ぐセキュリティ設備とは?

オートロック付きのマンションにおける犯罪を防ぐには、オートロック機能以外のセキュリティシステムが構内にあるかどうか、内見の段階からチェックしておく必要があります。

オートロック以外のセキュリティにはフロントサービスとコンシェルジュサービスが挙げられます。

どちらも同じ感覚で使われていますが、少し役割が違ってきます。

 

3-1. フロントサービス

フロントサービスは、ホテルに由来します。

このサービスの役目は、マンションの部屋や共用空間などの環境維持や管理とは別に設けられています。

主なサービス内容は以下の通りです。

  • 宅配便やクリーニングの取り次ぎ
  • コピー・FAX
  • ベビーシッター、ホームヘルパー、ハウスクリーニングなどの業者紹介や入室許可
  • ケータリング

フロントサービスがあるマンションは、そのための費用が家賃や管理費に組み込まれている場合があります。

このサービスを担当する人は、マンションの管理会社などの関係者以上に、住人の顔を覚えていたり、住人のデータ管理などを行っている場合もあり、侵入者に気づくケースもあります。

サービス時間が決められていることが多く、マンション内情報に詳しいというイメージです。

 

3-2. コンシェルジュサービス

フロントサービスと似通ったイメージもありますが、コンシェルジュサービスも、マンションの住民の快適性や安全性を保障するために設けられています

具体的なサービス内容は以下の通りです。

  • 宅配の送付受付
  • クリーニングの取り扱い
  • 共用施設の予約
  • 鍵の受け渡し
  • レンタカーやタクシーの受付
  • マンション内売店の経営
  • バイリンガルサポート
  • 来客の対応

コンシェルジュも住人に密着したサービスを展開している関係上、顔を覚えていたり、住人のデータを把握しています。

そのため、侵入者の存在に気づき、鍵の受け渡しを頼まれても断ったり、即時通報などをしたりする場合があります。

24時間サービスであることが多く、フロントサービスより深く生活の便りになる存在で、マンション内外情報に詳しいというイメージです。

マンションによって、コンシェルジュ・フロントサービスの内容に違いがあります。

 

3-3. 顔認証

その他に挙げられるセキュリティとして、顔認証によるセキュリティサービスがあります。

オートロックマンションは侵入のパターンが多岐にわたっていますので、それをいっぺんに解決できる見込みのある方法が開発されているそうですが、よほど高級でない限りありません。

共用玄関の入り口に防犯カメラなどを構え、マンションに入ったり出たりする人の顔が正式な住民かそうでないかを判別し、オートロックを自動で解除する顔認証。

これにより、鍵やカードを使わずしてマンションへの立ち入りが行えるようになります。

顔認証は事前に登録されているかされていないかを基準としており、不法侵入者のシャットアウトも容易になります。

家族など同居人がいる場合は、その人が集合玄関を通過したとき、子どもの親など、一緒に住んでいる別の人にメールで帰宅が通知されるサービスも存在します。

防犯カメラによる遠隔監視が採用されているなど、顔認証システムの故障対策が施されている場合もあります。

 

4. オートロック付きマンションを内見する時にチェックすべき5つのポイント

オートロック物件でも、部屋の構造やデザインを確かめるために内見を行うのが普通です。

その際、セキュリティ対策が万全かどうかをチェックする必要があります。

以下の5つを重要なポイントとしてまとめました。

 

4-1. オートロックの構造やタイプ

まずはオートロック玄関の自動ドアに隙間が空いていないかを確かめましょう。

間に紙類などを挟むことで誤作動を起こさせる人がいるからです。

まだ監視カメラの位置や、侵入者が暗証番号を盗み見るのに隠れられる場所が近くにないかも確かめましょう。

オートロックのタイプには、定番である集合キーや暗証番号に加え、前述の顔認証やカードキー、指紋認証システムが存在します。

顔認証、カードキー、指紋認証は、普通の鍵のように複製の余地がなく、暗証番号のようにデータを盗む方法が考えられないため、侵入者対策に一定の効果が期待できます。

 

4-2. 集合ドアや共用玄関以外に侵入できそうなところはないか?

非常階段やベランダの塀などが人間の腰ほどの高さしかない場合、侵入者に乗り越えられる危険性がとても高いです。

そのため、オートロック周辺だけに限らず、マンションの外周を一回りして、侵入経路になりそうなところがないか事前に確認しておく必要があります。

 

4-3. マーキングサイン

テレビドラマの世界だけかと思いきや、本当に存在するマーキングサインは元々訪問販売が使っていた暗号で、空き巣などの犯人が用いるケースがあります。

またマンション内で一度空き巣が入られていた場合、空き巣グループにより情報が共有され、もう一度狙われる可能性もあります。

マーキングサインの代表例は以下の通りです。

  • 空:空き室
  • R/ル:留守中
  • 金 (または金色のシール):富裕層の人が住んでいる
  • S:一人暮らし (Single)
  • W8-20:女性の一人暮らしで8時から20時まで外出中

以上のようなマークはインターホン、表札、電気・水道・ガスのメーター、ポストなどに記されている場合があり、もし見つけた場合は犯罪のリスクをより一層警戒する必要があります。

 

4-4. 勝手口

避難経路に利用するなどの理由で、建物裏の勝手口が開け放たれている可能性もあります。

このような勝手口は侵入経路として格好のねらい目となってしまいます。

また、マンション側の管理のルーズさを表している可能性もあります。

オートロック付きであっても、その他の出入り口が開け放たれているとその機能は果たされませんので注意しましょう。

 

4-5. 周辺の治安状況

マンション周辺の治安状況をインターネットで検索したり、内見先のマンションの住人やその周辺の人々に尋ねるという手段も考えられます。

もし過去に何度も空き巣被害や人命にかかわる重大事件があった、近くの学校が荒れているなどの情報を入手した場合は注意が必要です。

 

5. マンションのセキュリティ設備の再確認!オートロックのメリット・デメリット

マンションにオートロックが付いていることでメリットも存在しますが、デメリットもあります。

その代表例を3つずつに分けて説明します。

 

5-1. メリット

①外部からの侵入をシャットアウトできる

前述の関係で一概には言えませんが、基本的にオートロックがあるだけで、外部からの侵入の多くをシャットアウトできます。

また事件の犯人は、どのマンションに侵入しようかを決める際、オートロックがあるだけでそのマンションを敬遠します。

またオートロックに住んでいる場合、女性を相手にした性犯罪やストーカーによる追跡も諦めさせることができます。

 

②オートロックと玄関による二重施錠で安心

オートロック付きマンションでも、各部屋の扉には鍵がついています。

自室の戸締りを徹底することにより、オートロックの効果もあり、自分は守られているという安心感が得られます。

逆にオートロックがあるからと言って、自分の部屋の鍵を開けっぱなしにしておくことはおすすめできません。

 

③訪問営業を断りやすい・無視できる

時々、訪問販売や新聞などの勧誘が訪れる場合があります。

そのような人たちに苦手意識を持っている場合、オートロック付きのマンションだと、自室の前ではなく、マンション入り口の共用スペースのインターホンの段階で断る・そもそも無視をすることができます。

確実に余計な訪問者を寄せ付けずに済みます。

 

5-2. デメリット

①オートロックがあるだけで家賃が高く、狙われやすい

オートロックは家賃の高いマンションの設備であると想像できます。

オートロックのないマンションに比べてあるマンションに住んでいる人の方が家賃に出せるお金が多く、いい暮らしをしていると考え犯罪者は侵入してくるでしょう。

 

②新聞配達、郵便、ネット注文の商品が入れない場合がある

集合ポストまでなにかしらを取りに行くのちょっとめんどくさい。

宅配ボックスから部屋まで自分で持つの、重いしめんどくさい。

生活していると、新聞や郵便などを受け取るのが常です。

その場合、1階にある集合ポストまで住人が自分から取りに行かなければなりません。

新聞なら今はネットでニュースが読めるので取る必要はないと考える人もいるでしょう。

しかし郵便物の中には、資格試験の受験票や年金、保険、料金のお知らせなど、どうしても受け取らなければならないものもあります。

さらにネットと言えば、今はネットショッピングが盛んです。

それをよく利用する人は、普段の人よりも頻繁に商品を取りに階下へ降りる必要も出てきます。

小型の商品であれば集合ポストに入れられますが、そうでないものは、外出中なので取りに行けない場合、不在票が集合ポストに入ります。

宅配ボックスがあるマンションでは、宅配ボックスまで取りに行き、運ばなければならないこともあります。

ほんの少しだけですが、不便かもしれませんね。

 

6. 過信は禁物!オートロックマンション入居後に自分でできるセキュリティ対策とは?

オートロックだけに頼らず、自力で防犯対策を考える必要もあります。

住人自身が防犯対策を行う代表的な方法を4つ紹介します。

 

6-1. 原点!戸締りの徹底

オートロック付きのマンションでも、何より安全確保の目的で優先される行動はこちらです。

扉だけでなく、ベランダや各部屋にある窓の鍵も、使わない場合、また使い終わった場合はその場で忘れずに施錠しておく習慣をつけましょう。

高層階だから侵入されないと思って開けているあなた、どこから侵入されるか本当にわからないものです。

信頼しているお隣さんだったら・・・ということも常に考えてみてください。

 

6-2. 防犯フィルム

ベランダから侵入者が現れた場合、窓を割ることが考えられます。

このパターンだと、マンションの下層階がターゲットになりやすいようです。

そこで、窓に防犯フィルムを貼り、破壊されるのを防ぎましょう。

装着用のヘラが同封されているうえ、フィルムによっては万が一防ぎきれなかった場合のお見舞い保険も伴っています。

 

6-3. 窓用の防犯ブザー

扉や窓が開いた瞬間に反応する防犯ブザーの設置も考えられます。

侵入者が入った場合、部屋全体に凄まじいアラームが鳴り響き、追い払うことができます。

当然その場合は、誰かが気づいて通報してくれることもあります。

またコストは高くなりますが、セキュリティ会社と契約して、ブザー機能も含めた専用のホームセキュリティシステムを設置してもらうことも考えられます。

異常を感知した場合はセキュリティ会社の係員がすぐに駆け付けます。

自室から共用スペースのインターホンで会話ができるので、係員にわざわざ自室まで来てもらう必要もないため、オートロックで係員が阻害される心配はありません。

 

7. まとめ

オートロック付きのマンションにおいても、過去に部屋への侵入に端を発した事件が起きています。

マンションの部屋への侵入を図る人の中には、オートロックに対する対策を施し、その抜け穴を通るような方法でやってしまう人がいます。

こうした犯罪対策のため、オートロックであっても、内見の段階でセキュリティ体制は万全か、確認が必要です。

オートロックの種類も、鍵や暗証番号と比べ、カードキー、指紋認証、顔認証の方がセキュリティ突破のリスクが低いです。

オートロックに頼らず、自分の部屋でも戸締りをはじめとした防犯対策を徹底するよう心がけましょう。