マンションエレベーターにはいろいろなタイプがあります。
きちんと防犯機能が設置されているところ、防犯が行き届いていないところなど、そのタイプはさまざまです。
せっかく住むのなら安全性が高いところを選びたいものですが、一体どのような防犯対策がなされていると安心なのでしょうか?
1. マンションセキュリティで確認したい、エレベーターの3つの防犯機能とは?
犯罪が増えている昨今、気になるのが「防犯システム」です。
マンションのように毎日さまざまな人が出入りする場所は、エレベーターなどのセキュリティ面もきちんと確認する必要があります。
ここでは、入居する前に確認したい3つのエレベーター防犯機能について説明しましょう。
1-1. 防犯カメラ
防犯機能といえば「防犯カメラ」です。
防犯カメラを設置することでいつ、どんなときに不審者や犯罪者が行き来しているかが分かります。
マンションの場合、エレベーターをはじめ共用廊下やエントランスなど、さまざまなところに設置されています。
なかには「こんなところに防犯カメラ?」というようなところに設置されているケースも。
一見防犯カメラがないような場所も、小型カメラで管理していることもありますので、セキュリティ性が高いマンションであればなおさらきちんと防犯されているといえるでしょう。
また、最近の防犯カメラは性能に優れたものが多いので、細部まで確認することができます。
要するに、防犯カメラの前では安易に犯行ができないようになっているのです。
また、マンション内のエレベーターには、外からエレベーターのカゴ内の様子が確認できる防犯カメラが設置されているところも増えてきています。
1-2. オートロック
続いてオートロックです。
防犯カメラが設置されていないマンションでも、オートロック完備のところは少なくありません。
オートロックは、その名のとおり入居者以外が敷地内に入れないようしているシステムのことをいいます。
ひとくちにオートロックといっても種類はさまざまで、「集合キータイプ」「暗証番号タイプ」「カードキータイプ」などが挙げられます。
最近では、「指紋認証タイプ」のオートロックも増えており、指紋センサーに指をかざして本人確認ができるようになっています。
一般的に多いのは、上述した「集合キータイプ」「暗証番号タイプ」「カードキータイプ」です。
「指紋認証タイプ」は高級マンションなどに導入されていることが多いため、一般的なマンションではまず見かけません。
しかし他のオートロックに比べ、セキュリティ性はかなり高いといえるでしょう。
エレベーターでは、鍵を差し込むことで該当階にのみ停まるシステムを採用しているところもあります。
マンションのオートロックシステムについては、以下も参考にしてみてくださいね。
(参照:マンションセキュリティドットコム「オートロックマンションのセキュリティを破る7つの手口と安全な物件選びの方法」)
1-3. ICカード
ICカードとは、「Integrated Circuit」という、集積回路が組み込まれているカードのことを指します。
データを暗号化しているため、情報が漏れてしまう心配もなく、安心して扱うことができます。
たとえば暗証番号式のオートロックの場合、万が一番号を知られると、安易に敷地内に入られてしまいます。
しかし、ICカードならそういった心配が一切ないので、しっかりセキュリティ対策ができるというわけです。
ちなみに、ICカードを導入しているマンションでは、エントランスだけでなくエレベーターや玄関など、さまざまな場所でICカードを使うことができるようになっています。
暗証番号が入力できる機器と併設されている場合もありますが、カードをスライドするだけで敷地内に入れるのは非常に便利です。
そのうえセキュリティ性も他の防犯機能より高いため、安心して生活することができます。
2. セキュリティ設備だけじゃない!マンションのエレベーターを利用するときの、3つの防犯対策
ここまで、防犯カメラやオートロックといったセキュリティ設備について説明してきましたが、それら以外にも、マンションにはエレベーターを利用するうえでさまざまな防犯対策が行われています。
不審者や犯罪者が増えている昨今だからこそ、きちんと対策をしているマンションを選びましょう。
2-1. 防犯窓を使用
エレベーターには、窓が付いているタイプと、付いていないタイプがあります。
防犯窓というのは、防犯対策のために設置された窓のことを指します。
窓が付くことで外側からもエレベーターのカゴ内を見通すことができるため、カゴ内部で行われる犯罪を未然に防ぐことが可能になっています。
現在も窓が付いていないエレベーターは存在しますが、こういった場所は犯罪の温床になりがちです。
特にデパートや大型ビルなどは、窓が設置されていないところが多くありますが、窓が付いていないエレベーターには、防犯対策として「鏡」が設置されています。
この鏡、身だしなみチェックのために設置されていると思っている方が多いかもしれませんが、実際は防犯対策のために設けられたものなのです。
このように、防犯窓が設置されていないエレベーターでも、防犯対策はきちんと工夫されているのです。
2-2. 連絡装置の設置
現在、多くのエレベーターには、エレベーター内から外部へ連絡できる連絡装置が設置されています。
万が一エレベーターで不審者と遭遇してしまった場合や、故障などで閉じ込められてしまった場合などに役立ちます。
なかには、ボタンを押すことで警報装置が鳴るエレベーターもあります。
しかし、一旦エレベーター内に入ってしまうと、外部に連絡ができたとしても必ず安全とは限りません。
ですから、防犯カメラや防犯窓などが付いたエレベーターを選ぶ、または乗るときに怪しい人がいないか、周辺を確認するようにしてください。
ちなみに、連絡装置を使うと最寄りの階で一時停止をしてくれたり、一定時間ドアを解放してくれるシステムのエレベーターもあります。
他にも「異常行動検知機能」や「滞留検知機能」など、現在はさまざまな機能がありますので、目に見えて分かる防犯機能がないエレベーターでも、他の方法できちんと対策されている場合もあります。
2-3. 特殊呼び登録機能
エレベーターの使用を制限することができる「特殊呼び登録機能」の設置も、セキュリティ対策に一役買っています。
行き先の階を登録するだけで防犯対策ができるこの機能は、キースイッチやテンキースイッチなどさまざまな登録方法があり、操作は非常に簡単です。
登録は、マンションの入居者のみ行うことができるので、不審者の侵入を防ぐことができます。
また、この機能は、建物やその建物を利用する人数によって設置場所が異なります。
それぞれのキーの説明をします。
キースイッチタイプは専用キーを使って行き先の階を切り離すことができます。
操作も簡単なので使いやすいタイプです。
テンキースイッチタイプは、0~9までのボタンで暗証番号を入力するものです。
近年はこのタイプが増えており、専用キーやカードなどを持ち歩く必要がないため、紛失する心配がありません。
ただし、暗証番号を見られてしまった場合、安易に第三者が侵入してしまうリスクもあります。
3. マンション選びに欠かせないセキュリティ設備3選
3-1. 管理人が常駐している
高級マンションではコンシェルジュサービスが付いているところが多くありますが、一般のマンションでも、管理人が常駐しているところがあります。
これらのマンションは、常に管理人・コンシェルジュによって監視されていますので、住居者以外の侵入を防ぐことができます。
コンシェルジュの防犯機能については、以下でも解説しています。
(参照:マンションセキュリティドットコム「マンションセキュリティを強化するコンシェルジュサービスとは?管理人との違いやおすすめ賃貸マンションもご紹介!」)
3-2. 宅配ボックスがある
エントランスに宅配ボックスがあることで、宅配業者などに部屋を知られる心配がありません。
オートロックが付いているマンションは基本的にこのような造りになっているので、非常に安全性が高いでしょう。
ちなみに、東京都心エリアで宅配ボックス付きの賃貸物件を探す場合、「東京都中央区で宅配ボックスがある賃貸物件一覧」などのサイトを参考にしてみてくださいね。
3-3. TVモニター付きインターホン
インターホンが鳴って応答するとき、モニター越しに顔が映るので、どのような人物が訪問しているのかを確認することができます。
ただ、なかにはカメラへの映り込みを避ける方もいますので、注意してください。
インターホンのセキュリティ機能については、以下でも解説しています。
(参照:マンションセキュリティドットコム「マンションのセキュリティに差が出る3種類のインターホンとは?防犯性能の違いや交換方法もご紹介!」)
また、東京都心でTVモニター付きインターフォンを探すなら、「東京都中央区でモニター付きインターフォンがある賃貸物件一覧」などのサイトを見てみてくださいね。
4. マンションセキュリティに差が出る、エレベーターの3つの防犯機能まとめ
ひとくちにマンションといっても、セキュリティ対策がしっかり行われているところもあれば、そうでないところもあります。
特に、エレベーターはセキュリティに差が出るといわれていますから、マンションを選ぶときには細部までしっかりチェックしましょう。
少しでも安心して住める環境を選んでください。